明けましておめでとうございます。パソカレッジの久保田です。本年もよろしくお願いいたします。
さて、新年早々、生徒さんから「職場のExcelが起動しなくなった!」というご相談を受けました。
状況を聞いてみますと、どうやら年明けで自動更新プログラムがインストールされ、その影響により、一部のExcelが右のようなメッセージと共に起動しないという現象が起こっているようでした。
調べてみますと、どうやら1月2日に提供が開始された「新元号対応アップデート」の適用による
もので、インストールすることによりExcelが起動しなかったり、操作しようとすると強制終了する不具合が全国各地で発生しているというものでした。(不具合の起こるバージョンは2010のみ)
ちょうど正月休みに重なったことで、1月4日が仕事始めだった人がこの不具合に直面したケースが、Twitterなどで相次いで報告されていて、Microsoftも5日になって事態を把握し、更新プログラムをアンインストールするよう案内を開始したそうです。
今回の生徒さんの件は、Microsoftの案内をお伝えし、その後は自力で解決していただきましたが、
操作は慎重にしなければならないため、世の中にはまだ対応できていない方も多くいらっしゃるかもしれません。また普段Excelを使わない人は不具合に遭遇しないため、使うまで気付かないでしょう。
それにしても、「新元号対応アップデート」というのは、新元号が発表されていない現段階で必要なのか疑問が湧きます。恐らくは2019年5月1日以降は、Excelの和暦も平成に代わる何かになるのかと思われますが、その切り替えの時に不安定になるならともかく、4か月も前の、しかも新年早々の仕事始めの時に起こるというのは問題ですね。
昨年のソフトバンクの時といい、ユーザー側に全く落ち度のない状況で不意にトラブルに見舞われるのは本当に迷惑だと思いますが、今の時代はこういったことが容易に起こりうるということを認識した事態でした。
新元号の発表は4月1日に行われますが、果たして何になるのでしょうか。そしてITや通信ではまたどんな不具合が起こるかわかりません。過去の2000年問題を彷彿とさせますが、あの時代よりテクノロジーが進んだ現代は問題も大きくなりがちですので、何も起こらないことを願います。